会社概要

大学卒業後三井物産株式会社に入社し、私の最初に携わった仕事の一つがアフリカでの日本政府の開発援助金を使った、井戸の掘削の仕事でした。

当時西アフリカのナイジェリアの奥地では、乾季に飲み水が不足するために、雨季に溜まった水を飲んでいました。そのため、そこに寄生するギニア吸虫という虫が身体の中で繁殖し、命を落とす子供さえいました。水道水が当たり前のように飲める日本では想像しがたい現実があることに驚いたのが水との関わりの始まりです。

その後、九州に転勤となり、今度は井戸を掘って水道水に代わる自家水道事業を行いました。これにより水道料金が装置代金を入れても半額程度になり、数多くのお客様に導入していただくことができました。ただ、長崎などは井戸を掘ると海水が混じることで、海水を除去する装置が必要となり、ここで出会ったのが逆浸透膜（RO膜）というものでした。

5年ほど九州にいた後、次はRO膜の本場であるアメリカのアトランタという南東部の都市に転勤になりました。ここはコカ・コーラ発祥の町であり、今でもコカ・コーラ博物館が町の観光スポットになっているほどです。全世界のコカ・コーラはこの逆浸透膜（RO膜）を使って作られていることを知り、またちょうどそのころコカ・コーラが全米でRO膜を使ったDASANIという飲料水の販売を始めたところでした。

私も、RO膜を使って何かミネラルウォーターのビジネスを作れないかと思い見つけたのが、当時の日本ではほとんど知られていなかったウォーターサーバーというものでした。

そんな時に出会ったのが、現在も付き合いのあるノーランド・インターナショナルという宅配水装置の製造及びウォーターサーバー事業を行っているネブラスカ州の会社で、同社から宅配水ビジネスのイロハを教えてもらうこととなったのです。

そのノウハウを基に、2000年に国内で設立したのがアクアクララジャパンという会社です（現在のアクアクララとクリクラ）。お陰様で評判がよく、数年で全国組織をつくることができました。アクアクララはRO膜、ノーランドの装置、そしてコカ・コーラの手法を参考に作り上げたものです。

その後、某ビール工場排水処理、英国水道局のM&Aや、電極を使った電解水・機能水など、30年以上にわたり様々な水ビジネスに携わってきました。

人間が摂取せずに生存できるのは、食べ物なら10日、水なら3日、酸素なら数分と言われています。

そして、人間の身体は約70％、赤ちゃんなどは80％が水だと言われています。水に酸素や様々な栄養素を入れることができたら、新しい機能水が作れますし、水を飲むことで抗酸化力を上げられる可能性があるわけです。また、アルコールなどの代わりに水で殺菌する手法など、当社は水を中心に世界各国から最新の技術を導入し、様々な研究開発を日々行っております。

当社の名前の由来は、アクア（水）をデザインするというものです。様々な水創りを通して、人々を幸せにする、という願いを込めて命名しています。「伝統ある技術と新技術の融合」を図るとともに、さらなる品質保証体制を強化し、新しい価値をお客様にお届けします。今後は、水の進化はもちろんのこと、様々な取り組みを通じて、皆様の健康をデザインする会社として成長しながら、社員一人ひとりの力を結集させ役職員が一丸となり、お客様や仕入先様をはじめとした全てのお取引先様との相互発展を目指します。豊かな社会の実現に努め、いかに未来へ貢献できるのかを常に考えながら挑戦し続けていきたいと思います。